家に帰ると私の姿を見た
ママは驚いて
病院に連れて行かれた。

検査の結果異常は
なかった。

ママはホッとした顔を
していたけど、
私は複雑だった。

帰る時だった。

「香織どうかした?」

「ママ・・・。
龍矢に嫌われてしまった。

私の傍から離れるって。」

「どうして?」

私は全てを話すと
ママに怒られた。

「香織!!
龍矢君は香織の事が
本気で好きなんだよ。

だから話を聞いて、
香織は何も言わないから
龍矢君は離れたのよ。」

「麗子さんから言われた。
龍矢は諦めない性格だと。」

「諦めるとか関係ない!

人を好きになることは
多少傷も付くよ。

ママとパパもそうだった。
麗子のことを聞いたでしょう?

けどママとパパは
離れなかった。

パパの事本気で好きで
愛していたから。」

「本気で?」

「龍矢君も本気で、
香織の事を愛しているから
離れたのよ!!

あなたをこれ以上
辛い思いをさせない為に
取った行動なのよ!!」