文化祭が始まり
私とえみりは浴衣を
着たけど。

「苦しい。」

「我慢しなさい。」

着付けが出来る先生に
崩れないようにと、
精一杯帯を締めてきた。

やっと終わると
何だかフルマラソンを
走った気分になった。

「ねえ。
香織の姿を見て龍矢の
驚く顔を見てみたい。」

「別に驚く訳無いよ。」

「そうかな?」

えみりの言葉は的中した。