私は何故か今まで
ママの教室に着いて
行かなかった。

明子さんと一緒に
留守番をしていたから。

生け花なんてダサい
イメージがあった。

けどママも明子さんも
私に継げとは言わない。

「自分の好きな事を
真剣にしなさい。」

明子さんにいつも
言われていたけど、
長続きしなかった。

そんな事を考えていたら。

「お~~い、香織。」

「あっ?ママ。」

「どうしたの?」

「教室は?」

「終わったわよ。」

回りを見るとママと
2人しかいない。