「優矢(ゆうや)。
パパを起こしてきて。」

毎日子供が龍矢を
起こしに行くのが日課。

「おはよう。香織。」

龍矢は私を抱きしめて
キスをしてきた。

「今日は卒業式でしょう。」

「ああ。優矢は?」

龍矢の目線が下に降りた。

下からニコッと優矢が
笑っていた。

「今日は早く帰ってきてね。」

「ああ。」

私と龍矢はキスを
繰り返した。