学校に行くと、
大騒ぎをしていた。

放課後担任に呼ばれた。

「里中。
片岡の事だけど。」

「叔母さんが落ち込んで
まだ葬式はしていない。」

「そうか。
向こうの学校でも
大変な事になっている。

犠牲者が多かった
みたいだからな。」

「先生。あのね、
龍矢の子供がいるんだ。」

私はお腹を擦ると
先生は驚いたが、
凄く喜んでくれた。

「そうか。産むのか?」

「うん。
だってこの子は、
私と龍矢の子供だから
絶対に産むんだ。」

「体には気をつけろよ。」

「ありがとう。先生。
もし龍矢がいなかったら、
先生を好きになっていたかも。」

「俺もだよ。
里中を好きになって
いたかもな。」

「先生。1つ
お願いがあるんだ。」

「何だ?」

「抱きしめて欲しい。」

先生は、力強く
抱きしめてくれた。