ママが慌てて帰って来た。

「香織!!!」

「ママ!!!」

私はおばあちゃんから
離れてママに抱きついた。

「ごめんね。
ママたちが言ったの。

香織が寂しがるから
帰ってきて欲しいと
頼んで航空券を送ったの。」

「ママ・・・。
龍矢死んでないよね。
嘘に決まっているよね。」

「まだ行方不明になって
いるだけだから。

聡史さんとパパが
アメリカに飛んだから。

香織は心配しなくっても
いいから。」

私は泣き崩れてしまった。