やっと離して貰えた。

「カオリ?知っている?
リュウも女の子と
こんなキスをするんだよ。」

「龍矢はしない。」

「けど君は抵抗しなかった。
それは何故?」

したくっても無理。
力が凄くきつかった。

龍矢が帰ってくると
ウエントは何も
無かったように話を
始めた。

私は何度も隠れては
唇を拭いた。

そして寮に帰っても、
ウエントが言った言葉が
私の頭を過ぎった。

龍矢はシャワーを浴びに
部屋を出て、
私は部屋で待っていた。

すると、
ノックもせずにウエントが
入ってきた。