「どうしたの?」

「お前何で帰らない?」

「家に誰もいなし、
えみりも用事で先に
帰ったから。」

「そうなんだ。」

「ねえ龍矢。
1つ聞きたい事が
あるんだけど。

何故ここを受けたの?
ママが不思議だよって
言っていたよ。」

「別に。
姉貴もここの高校に
来ていたから。」

「そうなんだ。」

龍矢が横にいるだけで
何だかドキドキする。
友達以上な関係だけど。

「何か借りたのか?」

「うんん。」

「ふーん。
お前昔は漫画しか
読まなかったくせに。」

龍矢はイジワルな顔を
して私を見た。