私は記憶がストンと
私の脳に戻った。

「龍矢?」

「ああ。そうだよ。」

「この指輪。
龍矢がアメリカに行った日に
置いてくれた物だよね。

メッセージカードに
書かれていた言葉。」

「左手の薬指」

「龍矢・・ごめんね。
私・・・。」

龍矢は私を抱きしめて、
深いキスをしてくれた。

「もう離さない。」

「こんな私でいいの?
私凄く汚れて・・」

「何もいうな!!!
香織は全く汚れていない。

俺が後で俺の匂いと
記憶させてやるよ。」

「龍矢!!」

私は龍矢を力強く抱きしめ、
龍矢も力強く抱きしめた。