えみりも悩んでいた。

柚子さんがいつも隼人の
傍を離れない。

「えみり?」

「私何も出来ない。

私は反対をされていて、
許婚もいる身の隼人。

香織。私どうしたらいい?」

私とえみりは抱き合って
泣いてしまった。

私は龍太郎に抱かれて、
えみりは柚子さんに隼人を
取られてしまった。

こんなに苦しい事は
初めてだよ。

私とえみりの食欲は、
落ちていくばかりだった。