月日が流れて。

私達は2年になった。
隼人君とえみりとは、
同じクラスになった。
もちろん担任は
片山先生。

私は龍矢の代わりに、
生徒会長になった。

龍矢からの連絡は
無かった。

「寂しくないの?」

「寂しいけど、
龍矢が迎えに来る事を
待っているよ。」

「香織。
何だか強くなったね。」

「えみりこそ。
何だか楽しいそうだね。」

「うん・・・。」

「どうかした?」

「隼人の両親から反対
されているんだ。

隼人は跡取りでしょう?
だから隼人には許婚が
いるんだよ。」

「えみり・・。」

「もし別れても後悔は無い。

だって隼人をここまで
好きになれたんだから。」

えみりの瞳に涙が
溜まっている。