1週間後。

私は悩みに悩んで
やっと答えを出した。

龍矢を私の家に呼んだ。

家族はみんな龍矢の家に
行って貰った。

「龍矢。
アメリカに行きなよ。」

「香織・・・。」

「一生の別れじゃないよ。
少しだけ別れる。

その代わり電話も手紙も
しないよ。」

「何でだよ!!」

「私の事を忘れて、
勉強に打ち込んで欲しい。」

「それは嫌だ!!

お前の声が聞けないなんて
アメリカに行って、
辛くなったら、
俺はどうしたらいいのか、
わかんないよ。」

「龍矢が私の声を聞いたり、
手紙を読んで帰ってきたら、
行った意味ないでしょう。

私を忘れる位の気持ちで
留学して欲しい。」

「香織?本心か?」

私は静かに頷いた。