家に帰るまで龍矢とは
一言も話をしなかった。

留学?
大学から行くのなら
私は一緒に行くと言えた。

けど今からだったら
言えないよ。

新学期が始まって、
片山先生に呼ばれた。

「お前最近元気が無いな。」

「そう?」

「聞いたのか?
留学の話。」

「うん・・・・。」

「そうか。
俺が推薦したんだ。

アイツは日本でいるより
海外に飛び出した方が、
合っている感じがした。」

そうだよね。
龍矢の才能を先生は
見出していた。

だから進めた・・・。

私の答えは迷っている。