もうじき年が変わる。

私と龍矢はベッドの中。
何故かと?いうと、
数日前に遡る。

「今年も別荘でカウント
ダウンをするぞ。」

パパは張り切って言って、
正道と私はどちらでもいい
顔をしていた。

「今年は龍矢と一緒の
部屋だからな。」

パパの一言で椅子から
滑り落ちそうになった。

「何で?」

「決めていたんだよ。
香織と龍矢が上手くいったら
カップル同士で
泊まらす計画をしていた。」

「おにいは知っていた?」

「ああ。
だからお前と龍矢が、
遅いから優子が膨れて
困っていたんだぞ。」

兄貴の言葉に私は、
愕然とした。