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湯気が音を立てて回る換気扇に吸い込まれていく。
入浴剤も何もない浴槽で、後ろから抱きしめられて。
「頭洗う気なかったのに」
「どーせ汗で気持ち悪くなったってー」
「……アンタが変態だからでしょ」
「否定はしないかなー」
右肩の上に乗ってくる顎、ふわり、金色の髪からシャンプーが香る。
顔を逸らせば、曇った鏡。
その隣のシャワーヘッドには、濡れに濡れた白いシャツとジーンズ。
「やっぱり鏡は曇り止め必要だね」
「勝手に言ってなさい」
全てにまともな相手をしていたら、すぐに疲れてくる。
その代わり、彼の口からはいつもちっちゃな小言が漏れるのだけれど。
ぎゅうっと、腕の力が強まった。
「やっぱりそーゆーところも大好きー」
やっぱりって何よ、と言う前に首筋に噛みつかれる。
「アンタねぇ」
「俺のものの印、大事だからつけとくの」
軽く伝わった痛みに眉をひそめながら視線をやれば、無邪気な顔。
ついこの間までは、びくびくしてたくせに。
湯気が音を立てて回る換気扇に吸い込まれていく。
入浴剤も何もない浴槽で、後ろから抱きしめられて。
「頭洗う気なかったのに」
「どーせ汗で気持ち悪くなったってー」
「……アンタが変態だからでしょ」
「否定はしないかなー」
右肩の上に乗ってくる顎、ふわり、金色の髪からシャンプーが香る。
顔を逸らせば、曇った鏡。
その隣のシャワーヘッドには、濡れに濡れた白いシャツとジーンズ。
「やっぱり鏡は曇り止め必要だね」
「勝手に言ってなさい」
全てにまともな相手をしていたら、すぐに疲れてくる。
その代わり、彼の口からはいつもちっちゃな小言が漏れるのだけれど。
ぎゅうっと、腕の力が強まった。
「やっぱりそーゆーところも大好きー」
やっぱりって何よ、と言う前に首筋に噛みつかれる。
「アンタねぇ」
「俺のものの印、大事だからつけとくの」
軽く伝わった痛みに眉をひそめながら視線をやれば、無邪気な顔。
ついこの間までは、びくびくしてたくせに。



