なぁ‥莉子…………






「……ンンっ…………//」










俺は‥

莉子の上り詰める顔を見ながら、そんなことを考えていた……










育ちも悪けりゃ、頭も悪い。



拳を赤く染めた頃も‥

女を傷付けたこともあった。




おまけに‥

まだバイトしかしてねぇ………









なぁ、莉子‥

こんな俺だけど…………


お前を想う気持ちは、誰にも負ける気がしねぇんだよ…





ポッカリと開いた、俺の小さくて大きな不安‥

それと同時に、俺の心には“決意”のようなものが生まれた気がしていた。



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