「レオン様…リザのことで
お話があります。」


「なんだ。リザを専属メイドから
外すなんてことだったら
聞かないぞ。」


「いえ、違う話です。
場所を替えたいので
隣の部屋でよろしいですか?」


「良いだろう。……いや、少し待て」


「どうしましたか?」


レオン様はご自分の
ジャケットを脱いで
リザに優しくかける。


「もう良いぞ。」


「…………では、こちらへ。」


私は隣にある庶務室に
レオン様を案内した。


「話はなんだ?簡潔に述べろ。」


「レオン様、リザについて
先日お尋ねしましたね?
どう思っているのかと」


「あぁ、聞いたな。」


「そして、リザの素性について
調べろと……」


「そうだったな。」


「調査していたリザの素性が
分かりました。」


これを聞いても
レオン様の気持ちが変わらないなら
私のすべき事は一つだ。