レオン様は
突然、リザを抱き締めた。

頭の後ろから手を回し
自分の胸元に
押しつけるように
身体全体で抱き締めている。


「れ、レオンさ…ま?!///」


「ん?なんだ?」


「な、何を…は、離して///」

リザはレオン様の胸元で
ジタバタと暴れながら
レオン様の腕から
逃れようとしている。
こちらから顔は見えないが
たぶん顔は赤いだろう。


「何だ?よく聞こえないなぁ」


レオン様はしれっと
答えながら腕を解かない。

そして、私の方を向いて
ニヤッと笑った。


何だその
勝ち誇ったような笑顔

正直…ムカッとした。