一通り、仕事の話が済むと
レオン様は明らかに
私に「出ていけ。」という
オーラを出し始めた。


確かに私は執事の仕事と
秘書の仕事二つを兼ねているから
仕事は多く、レオン様の部屋に
長居することは無い。


だが、この無自覚で
行動力のあるレオン様と
リザを二人きりにしておくのは
前科(キス一歩手前)もあるから
少々不安であることだし
何より、リザが私に
行かないでくれ、という
目をして訴えてる気がする


さて、どうしたものか。


ふと時計を見たときだった

時刻は6時30分を
まわるところだ。

専属メイドの仕事が終わるまで
あと、30分か…


それなら何とかなりそうだ。