「では、質問を変えます。」


「質問は一つだけ
だったはずだろう?」


「答えになっていませんので。

では…もし、リザに
好いてる殿方がいたら
レオン様はどうされますか?」


「リザは他に
好きな奴がいるのか?!」
途端に慌てだすレオン様。


「もしもの話です」


「そうか
うむ……正直に言うと
かなり、腸が煮えくり返る
気持ちになるな。
出来れば、そいつを
リザの前から消したい。」


「レオン様、恐ろしいこと
言わないでくださいよ。」


「正直に言えと言ったのは
お前だろう、カイン。」


「…そうでした。
申し訳ございません。」

静かに謝ると
レオン様はもぅ質問は
終わりだ、というように
資料に目を落とした。