「レオン様…」


「…なんだ?」


「手が早すぎませんか?」


「?…何がだ?」


「リザはまだ18歳の娘ですよ。
…そういうことは
慣れてないと思います。」


「そういうこと、とは何だ?」


「その…先ほどの
お戯れのことです」


「さっきのは戯れでは無いぞ
ただリザを見ていただけだ。」


「そうですか…
ですが、傍から見れば
まるで接吻を交わす
直前のようでしたよ。
他のメイドの前では
リザに対する特別扱いは
控えてください。」


「…カイル
俺を誰だと思ってるんだ?
他のメイドの前で
リザに触れるわけが無いだろう。
そのための専属メイドだぞ?」


…やはり、リザを選んだのは
故意的にだったのか。

この確信犯め。