落ち着きを取り戻したかのように佑介が言った

『玲子、意味が分からないよ…ちゃんと教えてくれ』

すがるような目で私に言う。

『私は勇太の母親。ずっとずっとあなたの側であなたと出会う日を待ったわ。復讐をする事だけが私の生きる支えだった。あなたは私の命より大切な勇太を奪った!絶対に許さない』

暫く沈黙が続き佑介は意識が遠退いているように見える…

そうだろう。

佑介のドリンクには睡眠薬を入れたのだから…
『佑介、償いはまだ終わってない』

私は崩れ落ちる佑介を見ていた。