愛(殺)さなくてはならない人

『佑介、あなたはどんな気持ちで男の子を殺したの?』

佑介は答える

『…ただ死ね、死ねって。気がついたら泣き止んで動かなくなったんだ。うちに帰ってすぐ母親に言ったんだ。俺は狼狽える母親を見たかったんだと思う』

佑介…あなたはそんな事のために勇太を…

今すぐこの手であなたを殺したい!

『被害者へは謝罪したの?お墓参りは?』

佑介は隠す事もなく話しを続ける

『していない…お墓参りも。聞いても教えてくれないんだ』