『ただいま。』

いつもの時間に佑介が帰って来た。

夕食とお風呂を済ませ寛いでいた。

私は切り出した

『佑介、話があるの。今日産婦人科行ったら、赤ちゃんがお腹に…』

佑介は最後まで聞かずに跳ね起きた

『玲子、本当に?ありがとう!ありがとう!』

涙ぐんでいる。

殺人犯の遺伝子…

産む訳ないじゃない。
私は心の中で呟いていた。
目覚めた憎しみはもう歯止めが効かないの…
ごめんね、佑介、、、