回りが闇に包まれる頃、私達はホテルに入った。


『新婚さんですか?』

フロントの人が話しかける

『婚前旅行です』

私はすぐに返事した。
佑介は照れて笑っていた。

そう…

きっと周りの人から見ると私達は幸せに見えるのかもしれない。

憎しみを眠らせている私は佑介を心から愛している。

もちろん佑介も私を愛してる…。


私達は眺めの良い部屋へ通された。

街の明かりがキラキラと宝石のように見える。

まるで私達を祝福しているみたい。