そう言っている悪魔の口を塞ぎ私はわざとらしく聞いた。

『え?旅行とか嫌い?実は私も出不精であんまり出掛けないの。でも、佑介となら行きたいって思ったから…嫌?』

佑介は私の思い通りの返事をした。

『嫌じゃない!嬉しいよ。俺も君となら何処だって行きたい』

可愛い佑介。

私だって同じ気持ち。
佑介となら何処だって行く。

『良かった!鎌倉にする?一度行ってみたかったんだ』

佑介は天使のような顔でにっこり頷いた。