『お前、ふざけるな!計算おせーしまた釣り銭間違えやがって!』

まただ…このお客だけで今まで何度ミスしたんだろう。

今日はかなりの剣幕らしい。

チャンスだった。

私はすかさず佑介の前に出て客に何度も何度も頭を下げた。
襟を掴まれ、手の甲で肩も叩かれたがそれでも頭を下げ続けた。

客も気がすんだらしくそれ以上の事は起こらなかった。

彼・佑介はとても落ち込み涙ぐんでいた

『佑介君、大丈夫?平気だよ、あれ位!気にしない、気にしない!』

私は〃優しく〃微笑んだ…。