キルシュが目を覚ましたのは翌朝の太陽が昇る頃でした。
傍にいた筈の龍の赤ちゃんは親の所へと戻ったのか、いませんでした。
ゆっくり起き上がり寝ぼけたキルシュは、まだ昨日の日没だと勘違いしていました。
(もう夕方……? あれ? あの方角って確か東だったような……)
眠い目をこすり、徐々に思考が冴えてきた頃にキルシュはハッとなりました。
「嘘!? 丸1日眠っていたと言うの!? 行かなきゃ……最期くらい一緒にいなきゃ……」
走りだそうと湖を離れようとしたその時でした。キルシュの目の前にとある人間が立っていました。
その姿を見たキルシュはただただ口を開けたまま固まるだけでした。
「こんな場所にいたんだね。これでも探したんだ」
「何でハルトがこんな所にいるの!?」
まだ完全に明るくなっていない中でも、顔色の悪さがはっきりと分かるハルトの姿がありました。
傍にいた筈の龍の赤ちゃんは親の所へと戻ったのか、いませんでした。
ゆっくり起き上がり寝ぼけたキルシュは、まだ昨日の日没だと勘違いしていました。
(もう夕方……? あれ? あの方角って確か東だったような……)
眠い目をこすり、徐々に思考が冴えてきた頃にキルシュはハッとなりました。
「嘘!? 丸1日眠っていたと言うの!? 行かなきゃ……最期くらい一緒にいなきゃ……」
走りだそうと湖を離れようとしたその時でした。キルシュの目の前にとある人間が立っていました。
その姿を見たキルシュはただただ口を開けたまま固まるだけでした。
「こんな場所にいたんだね。これでも探したんだ」
「何でハルトがこんな所にいるの!?」
まだ完全に明るくなっていない中でも、顔色の悪さがはっきりと分かるハルトの姿がありました。


