忘れられた和夫は、どんどんすさんだ顔つきになり、警察に補導され、病院に通った。 秀一は更に、仕事に打ち込んだ。 唯一、彼に父親らしい部分が残っていたのは、マキコが現れた時に本心から喜んだ事だ。 “しっかりした女性だな。彼女にまかせれば、和夫もきっと大丈夫だろう……。”