体を少しずつ後ずさりさせ、ベッドの端をつかもうとして、ハッとする。 ベッドにもあの女がいた。 下着姿で。 女の体の下にボロボロになって横たわっている、死人の用な真っ青な顔色の少年。 それが中学生の自分だった。 和夫はパニックになって、気がつくと外の庭にいた。 どうやって家を飛び出したか、覚えていない。