マキコはタイミングをみてそう言うと、二階の部屋へ行った。 戸が少し開いていたので、声をかけて入ろうとしたが、あわててそっと閉めた。 中で、翔太と京子が抱き合って、キスをしていたのだ。 「京子ちゃん、大丈夫みたいだね。」 ビクッとして、マキコは振り返った。 すぐ後に、和夫が立っていた。 マキコは一階へ下りて行く。 和夫は、すぐ後をついて来た。