不安になってユウをちらっと見ると、大丈夫だ、と言うように頷いたのが確認出来た。


「月族の…フィリシア。最近この城に来たんだ。月族の居場所はもうこの世界には無いみたいで…」


「えぇ!?あなた月族なの?!」

ダリアは目を見開きそう叫んだ。


「ダリア…お前やっぱうるさいよ。


フィリシアの落ち着きを見習うんだな。」


ずっと二人のやり取りを傍観していたユウがやっと口を挟んだ。