少女はべーっと舌を出して言う。


「相変わらず冷たいの。敵は増やさないようにね。」

「わざわざ敵なんか増やす気ないよ。向こうが勝手に俺に対して敵対心持ってるだけなんだから。


それより、ちゃんと傷を治してやってくれよ。」


「わかってるわよ。えっとごめんね、うるさかった?

傷はちゃんと痕にならないように治すからさ。


あれ?どうかした?」


少女は目の前で固まっている人物に声をかけた。