「――ゼオ!!?何故城内に!!」


レガートが叫ぶ。アヤト達は武器を構えた。


「久しぶりだな、レガート。何か、珍しいものを拾ってきたそうじゃないか。」

アヤトはゼオと呼ばれた青年をみた。


いや、青年に見えるだけなのかも知れない。


背が高くほっそりとしている。


黄金の金髪に禍々しいほどの深紅の瞳。


その瞳は全てを射抜くかのように鋭く、冷たい光を放っている。


力の弱い者がこの瞳に捕らわれたらそれだけで命を奪われてしまいそうだ。