「何かわかったの?」


アヤトの声に覇気が現れた。


「ここ数日、闇族に半身を飛ばしてたんだ。」


アヤトが何かを言おうとしたが、それを遮って続けた。


「わかっている。見つかれば命はない。半身では魔力も半分だからな。


しかしそれだけする価値はあるだろう。


それに、大きな収穫を得た。


やはり、月族の族宝は闇族が所持していた。


考えた通りだ。闇族がいかにして月族の封印を破ったのかはわからないが、月族を滅ぼしたあと、手に入れたのだろう。」


「それで…闇族は月族の力を手に入れたってことか!?」


そう、叫んだとき………