レガートはそう言うと、大勢の剣士たちが待つ大広間へと足を進めていった。


レガート付きであるアヤト、ユウ、ミシャがその後に続く。


「アヤト…」


ダリアがアヤトを引き止める。


アヤトはダリアの元へ戻り、ダリアの頭にポンと軽く手を乗せ、何も言わずに出て行った。


―――……


大広間には城中の剣士や魔術師達が集まりレガートの登場を待っていた。


大勢のヒトがいるというのに、それが嘘のように静まりかえっている。


緊張感のある、思い空気が漂う。


レガートは気だるそうに台座の椅子に座り、足を組んだ。


アヤト、ユウ、ミシャはその傍らに控えた。


「レガート様、今回の件、このままにしておく訳にはいきません。」