「悪かった。」


「え?」


どうして謝るのだろう?


フィリシアは首をかしげた。


「闇族が城の中にいる。前にお前がそう言ったとき、俺はお前を信じることが出来なかった。

この城の中に闇族がいるだなんて、有り得ないと思った。


だけど…こんなことになった。

俺は仲間を疑いたくなかった。

でももう、ちゃんと…するから。」


「ちゃんと?」


アヤトの固い決心が伺える表情を見て、フィリシアはどこか不安になった。