「そんなことが続いたある日、アヤトに出会った…。」


アヤト、その単語が出ると同時にフィリシアの心が大きく跳ねた。


「自分の感情をあまり見せない。話さない。


周りの人が恐れるほどのオーラを持っていた。


それでも、とつも強い心を持っていると一目でわかった。


一瞬で…彼に惹かれたの。

闇には無い、とても輝かしい光。私とは全く異なる光…。


アヤトが好き。だから、私は闇族に情報を流すのを辞めてしまった。」


フィリシアには、ミシャの悲しい想いが伝わってきた。


闇族として太陽族の情報を流し続ける一方、愛する人を裏切るというその行為。

ミシャの感じていた葛藤が、フィリシアにはひしひしと伝わってきた。