蒼い太陽

「どういうこと…?」


フィリシアは震える声でミシャに話しかける。


「可哀想に…苦しそうね?顔が真っ青よ。」


フィリシアを見つめながら、ミシャはわざとらしく首をかしげ、心配そうな素振りを見せる。


「ずっと、皆を騙していたの?」


フィリシアがそう言うと、ミシャはかすかに悲しそうな顔をした。


「ふっそうよ。生まれた時からずっとね。


私はね、生まれてそのまま太陽族に向かわされたの。

まだこの城が出来るずっと前から…


当時、太陽族長がいた城に捨てられた。」


「捨てられ…?」


「捨てられた様に見せかけた、と言った方が正しいかしら?


太陽族としてこの地に住み着き、ゼオ様に太陽族の情報を流すためにずっと潜伏していたわ。」