蒼い太陽

クスクスと、月があった場所を呆然と見つめるフィリシアの背後から声がした。

「誰っ!?」


ばっと、勢いよくフィリシアは後方を振り返る。


そこには…━━━━


信じられない人物がフィリシアを冷酷な瞳で見下ろしていた。


「う…そ」


喉が急にからからになり張り付いてしまいそうだった。


まるで時が止まってしまったかのように、その人物から視線が外せなかった。



━━━…