蒼い太陽

「はぁー。美味しい。やっぱり紅茶は甘くなくっちゃね。


ね、フィリシアも砂糖たくさん入れたの?」


と、ダリアはフィリシアのマグカップを手に取り、一口すする。


「…苦っ…なに、フィリシア砂糖入れてないの?」


よほど苦かったのか、ダリアは顔をしかめてマグカップを戻す。


「砂糖…入れても入れなくても飲めるけど…私は入れない方が好きだな。」


何食わぬ顔で無糖の紅茶を飲むフィリシアをダリアは信じられない、というように見つめていた。