「…お前があんな事言うとは思わなかった。…少し、頭冷やせば。」


フィリシアを振り向くことなく、そっけなくそう言うと再びアヤトは歩き出し中庭から去っていった。


その後を、ミシャが追いかけていった。


「…フィリシア、何かあったの…」


ユウは、そう言いかけてそれ以上続けることが出来なかった。


フィリシアの瞳は、涙で溢れていた。


静かに、フィリシアは涙を流し続けた。