「せっかく俺が喋るキッカケ作ってやったのに何無駄にしてんだよ!!」 航は一息でそう言った。 「あ……」 喋れるわけ、ない。 けど、よく考えれば喋れた。 俺のためにこんなに必死になってくれてる航を見ると、本当に申し訳なくなってきた。 「ごめん。」 「まったくだ。」 航ははぁ、とため息をついた。 こんなに協力してくれるやつがいるんだから、俺もいつまでもウジウジしてられねぇ。 想いを告げる。 そう心に決めて、再び航と夜道を歩き出したのだった。