巧side



「もういいよ」



そう言った野々下は悲しい顔をしていた



全部俺のせい…


だから野々下に引きずってもらっては困る。





「野々下…俺のこと嫌い?」



「わかんない。でも、嫌いだよ…柳城くんは」



「じゃ、出てって。俺の存在消して」



「えっ!?それは嫌だ!!

明日からも話そうよ」



「野々下はいいのか?」




そう問いかけると、野々下は笑った

つらく

悲しく

でも、キレイで。