天然姫様と秘密の王子様





巧side


俺は今、生徒会室にいる。
だからしっかりしとかないといけない。


…でも、無理だった。





「もしかして、愛しき遥早ちゃんにフラれたかぁ??」


こう聞いてきたのは、同じクラスの疾風。

なぜか、生徒会でもないのに部屋によく来る奴だ。


それに、よく俺に絡んでくる。




「図星か(笑)」



ムカッ

「今度笑ったら、どうなるかわかってるよね。」



俺は冷たい声で言った。