天然姫様と秘密の王子様





「あーそうだっけ、今ダサ男なんだっけね」



「今…?」




ピクッで眉がつり上がったのが自分でも分かった



今ってどういうこと??

ちあは何を知ってるの…?




そんな私を見て、ちあはフッと笑った。





「みんな知らないと思うけど…私、柳城と同じ中学だったんだ。

その時は、あんな格好なんてしてなかった。

だから好きだったんだよね。

なのに、高校入ってから急にダサくなってさ~


おまけに、彼女いるし。

まだ会ってから1年も経ってないのに、とられたキモチわかる?

だから……私は遥早ちゃんに宣誓布告しようと思ったの」




宣誓布告って…

奪おうってわけ?


バカが考えることだよね。