灰色の竜胆



「…なんだ…?」

俺は金縛りにあったようにその場を動けなくなった。


それはその女性がモデルのように綺麗だったからじゃない。



その女性の背中に纏わり付く、
ドス黒い…
霧のような…なにか怨念の塊のようなモノが
見えたからだ。