「相沢さん」



帰り、朱里と階段に向かって歩いてる時だった。
後ろから声を掛けられ、振り向くと、木下さん。


一昨日も昨日も今日の昼休みも視線を感じてはいたけど……



「何?」


「ちょっと話があるの。いい?」


「ルイ先行くね」


「うん」



朱里が行ったのを見ると、鋭い目で私を見る木下さん。