「はい、これ」


「ありがと!……凄いね……」


おすすめの本が書かれてる紙を広げると、綺麗な字で20冊ほど書いてある。

それも特におすすめは蛍光ペンでマーカーされて。



「俺の好きなジャンルばかりだから相沢にはどうか、解らないけど……」


そう言って頭をポリポリ掻く大和君。


「そんな事ないよ!今まで、おすすめしてくれた本はジャンルに限らず本当に面白かったし!」


「あはは!そう言ってくれると嬉しいよ。借りたやつどれか読んだ?」


私はあっという間に読んでしまったホラー小説について話した。


「そうか。俺も今度借りてみるよ。今、読んでるやつそろそろ終わりそうだから感想教える」


「うん!解った。私も地道に借りて読んでみる」


「あはは!地道に読んでみて。じゃ!」



私は手を振り、教室に入った。朱里に誰?と聞かれたので、同じクラスだった本、友達!と説明した。