「おはよールイね、少し具合悪いみたいで」



朱里が誰に話してるのか解った。
起き上がり、振り向くとやっぱりで



「おはよー……」


「おぉ……大丈夫なのかよ」


「うん……薬飲んだし……」


「……とりあえず寝ろ」



向き直り、しばらく突っ伏してると、キーンコーン……・チャイムが鳴る。



「朱里、ありがと」



「ううん。じゃーね」



弱々しく手を振り、前の席の男子に声を掛けられ



「大丈夫……」



先生が来るまで机に突っ伏していた。